ダンジョン飯 第88話「翼獅子3」感想など
この記事何?
『ダンジョン飯』の備忘録を兼ねた感想(とちょっとだけの考察)になります。
私がいままで書いてきた『ダンジョン飯』各話の考察やメモについては、カテゴリ一覧の「ダンジョン飯」からお願いします。同作品の考察については、今後もこのカテゴリで記事を更新するつもりです。
なお、今回取り上げる第88話は、'22年10月16日現在、単行本未収録です。既に読んだ方向けのネタバレありの感想ですので、単行本派の方は気をつけてください。
第88話「翼獅子3」
前回、この欄で
サクレ、私はレモン派です。でも今度パインも食べてみようかな。
とか行っておきながら完全に忘れてました。
最近だと、この前はじめて食べた森永のみぞれいちご美味しかったな……
ちなみに今月話題に挙がっていたsteam deckなるものは初めて知ったので調べました。
Steamでバンバンゲームするゲーマーには嬉しそうですね。
Steamでやるのはハートオブクラウンくらいな私にはちょっと縁遠そうですが。
扉絵
扉に「アニメの情報はこちらをチェック」って書かれてるのがアニメ化を改めて実感させてくれますね(今更)。
宝物庫
感覚が鋭敏なチルチャックや、魔術に長けたマルシルがそれぞれ反応をしている。細かいところですが好きです。
あと、服のセンスを変と言われたときのマルシルのリアクションが好き。「おい」の真顔……
ライオス
突然ですが、パーティーのリーダーとして見た時のライオスへの評価って難しくて、『ダンジョン飯』読者の中でも割れるところだと思っています。
私の中でもきちんとは定まらなくて、単純な点数をつけるにしてもエピソードごとに上がったり下がったりする感じです。
話を今回に戻しますが、今回翼獅子との話し合いで、純粋な知恵比べを挑むのが厳しいのは分かっていたと思うんですよね。向こうはもともと自分の欲望を知悉し、人を煽り唆すのにも長けた悪魔なわけですから。
今の段階では、ライオスがどこまで想定していたかはわかりません。ただ結果的に言えば、自らの願いの実現はのらりくらりとはぐらかされた末に、翼獅子の肉を食べ「例の目」になってしまうという。
『ダンジョン飯』は数々の魔物を食べてきたライオスでしたが、今回は調理せずに(!)食べてしまったのはマズかったよね(そこか?)
それにしても詰みとしか思えない状況ですが、躊躇なく自分を殺せるイヅツミにあの頼みごとをしていたのがファインプレーでしたよね。マルシルやチルチャック、センシたちには目の前にいる「何か」がライオスとは異質の存在であることを気付かせられたわけですし、そこだけは評価したい。
ただ、翼獅子に勝てるかと言うと……わからない……
翼獅子
相変わらず詐欺師っぷりが凄い。
長生きして、他の短命生物を口車に乗せるためだけに生まれてきたような存在。彼からしたらエルフすら短命ですもんね。おいたわしやミスルン。
ライオスはうかつにも思えるけど、そりゃ故郷でも軍でも周りの人に恵まれてこなかったんだから人の存続とか世界のことにあまり興味を持てないよね……自分を救ってくれないんだもん。
しかし、402頁下段コマについては
彼にとってはライオスの体を手に入れた→今までの翼獅子の体が不要になり、バッサリと斬り捨てた……ということになるのでしょうか。
それで、斬り捨てたのは、マルシルたちに平和が戻ったと告げる上で必要な演出という。
この状態の翼獅子がどう行動するのか今から怖いし楽しみですね。少なくともアレはもうライオスではないと見ていいハズですし。
翼獅子の肉を食べたことによって体を乗っ取られたライオスは、肉を食べて魂を食べられたようになっているのが面白い(面白くはない)
次回
正直いまがめちゃくちゃ面白くて楽しいところだと思うので、まだまだ終わらないでほしいです。ここからの逆転はあるのか……
ちなみに第86話の感想で言った
そんな人の欲を糧にする悪魔にとって、ライオスたちが”毒”になれば勝ち目になるのかな、と思っています。食べ過ぎは身体によくないしね。
……どういう立てつけで”毒”になるのかはサッパリですが。
という予測というか戯言が当たる可能性をまだ私はあきらめていません(笑)
以下雑記
ハルタについて
『恋の絶望行進曲』。衝撃的な前回からの今回……日和らないレイが偉いし凄いですよね。アミへの宣言も言葉を追うとちょっとヤバいですが……これが刺さるのか。
新連載もはじまりました。『花園に幹が立つ』は、以前にvol.89で読切『FUN FUN CUT』が載ってから気になっていた野澤佑季恵先生の新連載です。
個人的には終盤に出てきた嫌味ガールが気になっています。気の強いお嬢様に弱いので……
ちなみに『FUN FUN CUT』を読んだ時の感想は↓に載っています。1年近く前なので少し懐かしいんですが、このときから連載しないかなーと思っていたので今回の新連載はなかなか嬉しいです。
読切の『われどもわれども』。こういうギャグ、私は好きです。テンポもいいし楽しいですよね。メタいネタは、ともすれば読者が醒めてしまったりしやすいので扱いが難しいと思うのですが、作者の三月秒先生は上手い事やっていただいているように思います。
ちなみに扉で「SNSで話題沸騰」って書いてあったので「へー」と思いながらググったらジャンプ+にも載っていました。なるほど。
あとは『本を葬送る』。穏やかながら満足感のある読後感。
本棚ってその人の好みや人生が出るから面白いですよね。自分が死んだ時もこうして誰かに引き継いでほしいな……と思いました。
ハルタ以外について
ダンジョン飯のボドゲ、そろそろ再販しないかな……年内ということでずっと待っています。プレイした人の感想を読みたいなと思いつつ、自分がプレイするまでは見たくないなとも思ってしまうので、早く入手したい。
ではでは、今回はこの辺で。