ダンジョン飯 第94話「ファリン2」感想など
この記事何?
『ダンジョン飯』の備忘録を兼ねた感想(たまに考察も)になります。
私がいままで書いてきた『ダンジョン飯』各話の感想・考察・メモについては、カテゴリ一覧の「ダンジョン飯」からお願いします。同作品の考察については、今後もこのカテゴリで記事を更新するつもりです。
なお、今回取り上げる第94話は、'23年5月15日現在、単行本未収録です。既に読んだ方向けのネタバレありの感想ですので、単行本派の方は気をつけてください。
第94話「ファリン2」
九井先生はSteam Deckをいたく気に入られた様子ですね。確かにPC立ち上げるのが億劫なとき寝転がりながらゲームができるのはいいかも……
扉絵
本文を読むと更に味わい深くなる扉絵。感想としては、影というかベタの使い方が上手いな、とちょっと思いました。背景をごちゃごちゃ描くんでなく黒一色にすることですごく引き締まった絵になった感じがして、おどろおどろしさも出ています。
魔術はなくなる?
正直そっちのことは全く考えていなかったので「そっか、そんな懸念が!?」となりました。心配そうな顔をしているのがパッタドルだと余計にシリアスな感じになりますね(失礼) 特に魔術に長けているエルフにとっては重要な問題なのでしょうが。
フラメラの見解では制御が難しくなるかも、ということでしたけど、やっぱりそんなに大きなスケールで影響が出るもんだと思っていなかったので個人的には驚きが大きいですね……それよりも
悪魔は魔力が人間と意思疎通をはかるため作った人格
という解釈は結構面白いなと思いました。どういった根拠かはわかりませんが(そう言うのを考察するブログと違うんかい)
まあ悪魔は人がいるより遥か前に無からポロリと産まれた、みたいなことを自分で語ってましたけど(87話)、そこらへんはどうなんでしょうかね。
悪魔は打ち倒されましたが、話が進むとそこもわかるのかな……?
カナリア隊と隊長
枝葉のことなのですが、カブル―と隊長の間に割って入るリシオンの言葉が私の中のリシオン像と激しく一致していてテンションが上がりました。すごくリシオンっぽい(原作者が書くんだから当たり前)!
てかカナリア隊の囚人はこのままいくと再び収監されるんですね。まあ仕方ないのかもしれないけど……こんな頑張ったのに……
さすがに気の毒なのか同情するような様子のパッタドルがツボ。
そして……隊長、本当によかった……
このまま灰みたいな状態が続く話だったらファリンの件関係なしに普通につらかったので本当によかったです。
471頁は、深夜に読んでいて「よかった……」ってぽろりと言葉が出ました。
隊長の涙と笑顔
笑った……本当によかった……
新しい人生を歩んでください……
センシの言葉もナイスでした。
ファリン飯の今後
「このデカさの動物を人間が食うにあたって参考になるのって何だろう」となり「鯨かな……」という結論に至りました。
とはいえ鯨だと大きすぎるのでサイズ感としてはイルカくらいなんですかね。イルカは食べたことが無いので想像がしづらいですが……(イルカを食べる文化のある地域はあるそうですが私には馴染みが薄い)
あと、今回は竜部分の消化が目的なので、食べる以外にも鯨油が燃料や潤滑油として、骨は銛の材料や建設資材として用いられた鯨のようにはいかないわけですよね。食べきれるのだろうか……それとも肉部分だけ食べればいいのかな?
とにもかくにも、隊長の活躍で楽に小分けには出来たので、順次鍋で調理→人海戦術で食べるって感じになりそうですね。
おそらく、次号とその次あたりがファリンが人の姿を取り戻すかの山場なのでめちゃくちゃ楽しみです。と言うか緊張しています。
以下雑記
ハルタについて
『あかねさす柘榴の都』が完結しました。流れる雰囲気が好きな漫画で、終わってしまうのは残念。まだ読んでいたかったな……
ナツくんの周囲の人たちの自由さと気遣いがよかったな。
八咫烏賞受賞作で気になったのは『15の子たち』。
人物の掛け合いが愉快で(なんていうかこう、性格が良くまっすぐだけど少し変わった人たちの愉快さ)、読んでいて小気味いい作品でした。
主人公のいずるがケーキの件でガックシと凹まず前向きになれたのは、一緒に入試から逃げた3人の話を聞いてアクセルがかかったから吹っ切れたと思うんですよね。
親に嫌われたって生きていけるぞと語り合う姿はいいなと思いました。
『山を渡る』は大学二年で行った西岳が出てきて懐かしさで死にました。N年前だよ若かったなああの時は……晴れてる時の北アルプスは意味わからない位に景色が綺麗なので本当に行けてよかったです。
途中に出てくるヒュッテ西岳も泊まりました。
まあ私が行った時はこの後天気が荒れまくり、最大の目標であった槍ヶ岳の山頂もガスッて景色が何も見えなかったのですが、三多摩大のみんなは晴れた槍に登れるといいですね。本当に。
あと2話で気付いたんですが『悪魔二世』は面白いですね。菊光さんと悪魔のやり取り、じわりと背筋冷える感じがとてもいい。絵柄も好きです。連載の始まったvol.102のときに見過ごしていたのが不覚でした。
短期連載の2話目、『教室のアルカイックスマイル』は和田、いい奴だなって……須藤さんも含めて大団円を迎えることが可能なのか結構気になってます。
あと『ホテル・メッツァペウラへようこそ』『生き残った6人によると』あたりもかなり面白い展開になってきて続きが楽しみです。
ハルタ以外について
6月に某ジャンルのオンリーのサークル出展に申し込んでたのですが落ちてしょげています。ぼざろのライブにもあっさり落ちたので運が欲しいですね、切実に……
それでは、今回はこの辺で。