虫篭

ダンジョン飯について書くブログ。

ダンジョン飯 第69話「シスル2」

この記事何?

ダンジョン飯』の備忘録を兼ねた感想(とちょっとだけの考察)になります。

私がいままで書いてきた『ダンジョン飯』各話の考察やメモについては、カテゴリ一覧の「ダンジョン飯」からお願いします。同作品の考察については、今後もこのカテゴリで記事を更新するつもりです。


なお、今回取り上げる第69話は、'20年11月28日現在、単行本未収録です。ネタバレしかないので、単行本派の方は気をつけてください。

 

 

第69話「シスル2」

私もよくApple pencilを失くします。あとペンタブのペン。

以下、引用部分のページ番号は、ハルタVol.79のそれになります。

方針変更

このタイミングでファリンを殺してしまったことにより、第52話にて策定された

phase1「翼獅子を解放する」
phase2「狂乱の魔術師を倒す(ファリン正気に戻る)」
phase3「ファリンの竜部分を一緒に食べてくれる仲間を探す」

という行動計画に一部変更がなされましたね。

まあ「翼獅子の残り半分を解放するためには、こちらに向かってくる狂乱の魔術師を倒す必要がある」というのが分かったのは、第64話でライオスたちが翼獅子を部分解放して対話が可能になったときのことなので、既にこの段階で部分的には変更されていたわけですが。

ともかく、ファリンを地下深くで倒してしまい、その巨体を人がいる場所まで運ぶ手段も、多くの人を呼び寄せる手段もないために、方針が変わったわけです。整理すると、

phase1「狂乱の魔術師を倒す」
phase2「翼獅子の力を解放、迷宮の主となる」
phase3「ファリンを地上に移送、竜部分を一緒に食べてくれる仲間を探す」

 とまあこんな感じに。

……何か考えれば考えるほど翼獅子の思い通りに事が進んでいるような気がしてならない。

カレー作ってた段階だと眠らせるまでは計画の範囲内だったと思うんですが、どうしてこうなったかなあ。というか殺すこと前提だったのだっけ。それならカレー作ってる段階ですでにこういう手はずになっていたのか。

ぶっちゃけそこらへんがここ数話を読み返してもよく分かってないです……

 

マルシルの秘密と、その願い

第68話「シスル」にてしれっと明かされた、マルシルがハーフエルフであるという事実。しかも、トールマンとエルフの混血は、長命種とされるエルフよりも更に寿命が長いという。

第42話「夢魔」ではマルシルの父親が亡くなっていることが分かり、ライオスはそれを「早逝」と解釈していました。実際はトールマンの寿命ゆえのことだったのでしょう。

そうなると魔術書でもって「先立たれる不安」を退治したこととかなんか色々とつながってて変な声が出ますが……

 

第65話「ウサギ2」の

「私がみんなの死体に囲まれてるとこ 少しでも想像した……?」

あたりもちょっといま読むと更にグッとくるものがあります。

そして寿命の問題にまして、子を成すことができないってのも結構重いですよね。両親はなぜマルシルを産んだのか……

 

まあそんなマルシルに向かってシスルが言い放った

百年後 お前と食卓を囲む者は誰もいないだろう

という言葉は、今のシスル自身の境遇にも通じるところがあると思いますが。

……やっぱエルフは傲慢なんだなあ(

 

竜/ドラゴンオールスター感謝祭。西洋のドラゴンも東洋の竜も一斉に出てきて大変なことになってますね。関係ないんですが、wikipediaのドラゴンのページの画像が、「騎士がドラゴンに乗った魔女に立ち向かう」イラストだったのでビビりました。

ライオス以外の全員が戦闘不能になった以上、竜同士のいさかいに乗じたとしてシスルを倒すのには相当な困難があると思うんですが、ちょっと来月が待ちきれませんね……

あと、Twitterでも言いましたが、1巻で「竜はほとんど寝てるから消化が遅い」みたいな言及がされてましたよね。
あの竜たちみんな寝起きで頑張ってたのかと思うとそりゃ機嫌も悪いし他の竜の獲物を奪ったりしたくもなるかもしれんな……となりました。
大家族の朝の食卓で争奪戦が繰り広げられる感じの……

 

以下雑記

色々あり過ぎて疲れましたが今後はこっちで更新を続けていくつもりです。よろしくお願いいたします。